少ない中小企業診断士のテキスト

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書店でテキストや問題集を探していると、なぜか中小企業診断士のテキストは非常に少ないことに気がつきます。

それはなぜなのでしょうか?

今回は、その理由を考えたいと思います。

中小企業診断士のテキストが少ない理由

受験者数が約二万人と、国家資格の中でも少ない

知名度が低いからなのか、比較的難易度が高いからなのか、他の国家資格と比べても圧倒的に少ないです。

受験者が少ないことは、テキスト等の売上に直結する問題なので、受験対策の予備校としてもどうしても取扱いが小さくなります。

もともとの母集団が少ないんですね。

試験内容が様々な分野に多岐にわたる

例えば、行政書士や社会保険労務士などにも様々な科目があるものの、大きく法律という枠でくくれます。 

モノによっては、基本テキストが分厚い一冊なんていうものもありますよね。

一方、中小企業診断士は、経済学や財務会計などの計算が必要な科目や情報システムの知識を問う科目までバラエティに飛んでいます。

そのため、試験範囲もかなり広範囲なので、気軽に試験対策に乗り出せる試験ではないんです。

年次改訂の科目がある

法律系の科目は、毎年法改正があるので、ほとんどが年次改訂が必要になります。

実はこの年次改訂というのが、けっこう手間とコストがかかります。

中小企業診断士にも、経営法務、中小企業経営なんかがあるので、当然その対応が必要となります。

特に中小企業経営は、その時の中小企業白書から出題されるので、古いものは使えないので、ほぼ書き直しです。

中小企業診断士試験は、出題傾向も毎年結構変わるため、作り手として、費用対効果が低いんですね。

新品か中古かのテキストの選び方

ここからは、前項までを踏まえて、ではテキストって毎年新しくした方がいいの?という点に触れたいと思います、

基本的には、受験が複数年度に渡ってしまった際は、全科目最新の新しいものに越したことはありません。

科目合格制度が、導入されているので複数年受験する方も多くなっています。

そこで、各科目について古いテキストは買い換えるべきか?を考えたいと思います。

絶対買い換えるべき科目

・中小企業論・中小企業政策
・経営法務

こちらは、先程のご紹介された通り年次の改訂があるのて、絶対に買い替えるべき科目です。

過去問も法改正で正誤が変わっている場合もあるので、新しいものが良いでしょう。

迷ったら買い替えよう

・経営情報システム

特に難易度にバラつきがあり、対策の難しい科目です。

基本的な部分はあまり変わらないので、買い換えなくても対応はできます。

ただ、日々新しい用語や技術が発達している分野なので、新しいものの方が、安心でしょう。 

買い換えの優先度が低いもの

・企業経営理論
・運営管理
・経済学・製剤政策
・財務会計

ある程度内容が確立されている分野なので、買い換えの優先度は低めでも良いでしょう。

ただ、もともとテキストは、2~3年使うものではないので過去問等で最新の傾向の把握は必要になります。 

ただ、前年学習した際に付けたマーカーや書き込みがあるのは、再学習する上では、学習効率の点でも強みです。

使用は長くても翌年までとし、やむを得ず、2~3年前のものになってしまった際には買い替えたほうが無難だと思います。

まとめ

以上、今回は中小企業診断士のテキストがなぜ少ないのかについてご紹介しました。

次回以降で、教材の選び方やオススメなども紹介していきます。

ご参考になればと思います