中小企業診断士 中小企業経営・中小企業政策学習のポイント

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科目概要

中小企業経営・中小企業政策は、中小企業へのコンサルティングを行う際に、提案の材料となる国や地方自治体その他団体で実施している支援や補助金などを学習します。

グラフの読み取りやあまり単純な暗記作業が多い科目ですが、得点減にしやすい科目なので、7科目めだといって優先順位を下げるのではなく、必ず対策をすることをオススメします。

中小企業経営・中小企業政策の難易度

比較的難易度が安定しているため、得点源科にしやすい科目と言えます。

ただ、数年に一度、これまでの出題とは若干異なることなる傾向其の場合はある程度の割り切りは必要かもしれません。

中小企業経営のポイント

中小企業白書は読まなくても大丈夫
中小企業経営は、その年の中小企業白書から出題されます。

つまり、中小企業白書を隅々まで読んでいれば、半分は得点ができるということです。

ではなぜ、中小企業白書は読まなくてよいかというと、中小企業白書に掲載されているグラフには出題の優先順位があるからです。

予備校テキストの場合は、中小企業白書の全てを掲載するということはせず、試験に出題される重要箇所に絞って掲載されている場合がほとんどです。

中小企業白書の全てを満遍なく読み進めるよりも、重要なグラフに絞って、その軸や項目、数値について正確に覚えていたほうが得点をしやすいからです。

ただ、中小企業白書自体は非常に読みやすい資料なので、また、試験に合格して中小企業診断士として活用できる資料なので、受験の機会に読んでおくのも良いと思います。

また、試験に出る対象となる中小企業白書は、受験年度の前年のものです。 

毎年、5月くらいに新年度白書が発行されますが、試験直前に新しい白書を読むことは不要ということです。

2017年度版の中小企業白書はこちらからダウンロードできます。

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html 

中小企業政策のポイント

中小企業の定義は100%覚えて得点する

多くの受験指導校でも指導をしていますが、

『せい(製造)・おろ(卸)・こ(小売)・さ(サービス) 3・3、1・1、5・5、5・1』

これを、何にも見ないで出てくるまでひたすら唱えるようにします。

様々な条件の企業が、中小企業基本法の中小企業に該当するのかという問題が必ず出題されます。

この制度は、ウチでも使えるのか?という質問は、本当によくあります。もしかすると、中小企業診断士が最も使う知識の一つなのかも知れません。

中小企業基本法に沿ってポイントをおさえる

様々な公的な支援制度を覚える必要がある中小企業政策において、重要なポイントがあります。

それは、中小企業政策は、中小企業基本法の具体化であるということ。

中小企業基本法 第二章 基本的施策には、

第一節 中小企業の経営の革新及び創業の促進

第二節 中小企業の経営基盤の強化

第三節 経済的社会的環境の変化への適応の円滑化

第四節 資金の供給の円滑化及び自己資本の充実 などの項目があります。

上記のような項目が具体化されているとイメージしながら、ひとつひとつ整理して記憶していくことで、中小企業基本法の概要を押えると同時に、記憶の優先順位が付けれられるようになってきます。

各種の制度を比較する出題も見られるので、比較している表などが掲載されているテキストも用意したほうがより効率的です。

中小企業経営・中小企業政策の過去問について

毎年異なる中小企業白書等から出題される中小企業経営・中小企業政策では過去問演習は不要と考えがちですが、実は過去問演習はかなり有効です。

ただ、他の科目と使い方は異なります。

中小企業経営

・どのようなグラフが問われているか、

・項目や数値などは、どのように問われているか

を確認します。内容は毎年違うものの、“問われ方”は非常に似ています。よって、複数年の過去問を覚えるまで解く必要はありません。

中小企業政策

中小企業政策については、他の科目同様に過去問から繰り返し問われるものも多いので繰り返しの過去問演習が有効です。

ただ、法改正や補助金額の変更等があるので、最新の中小企業経営政策については、テキストや中小企業施策利用ガイドブックで必ず確認した方が安全です。

まとめ

以上、中小企業経営・中小企業政策のポイントをご紹介しました。 

中小企業経営・中小企業政策は、無味乾燥な暗記も多くなかなか辛い科目ですが、自分が中小企業診断士として活躍する際には、非常に重要な知識となります。

将来、中小企業診断士として活動するとこんなことを企業から聞かれるんだという意識で覚えていけばモチベーションも上がります。

また、コツをつかむと短期で非常に得点が伸びやすく得点減にできるので、試験対策としても重要な科目として位置づけたい科目です。