中小企業診断士 過去問の選び方やオススメ過去問集
知識がまだあまりない学習のはじめの時期だと、どうしても過去問は難しく感じます。
それなりに学習をしてから、後で取り組もうと考える方も多いと思います。
ただ、そのことで学習初期の時期の過去問の重要性が下がるわけではないんです。
今回は、過去問集とのつきあい方や選び方をご紹介します。
過去問の重要性
過去問は過去に実際に試験に出題された問題のことです。
ある程度 学習を進めた後で実際に過去問を解いてみて、合格基準を上回っていれば、充分に合格率の可能性があります。
そのため、実力を計るために過去問の学習を試験直前まで取っておこうという方も結構います。
ただそれは非常にもったいないことです。
過去問は過去に一同出題された問題ですが、それは、二度と出題されないわけではありません。
むしろ、手を変え品を変え、繰り返し何度も出題される重要な問題です。
資格試験は実務家の登用試験なので、当然その資格に求められる知識、身に付けておいて欲しい技能が問われます。
合格に必要な必須知識は、実はそれほど多くなく、それでも重要なので、形を変えて繰り返し問われるんです。
試験によっては、それだけでかなり合格基準に近い得点が可能になっているものも多くあります。
教材の選び方の観点から言えば、過去問は学習の総仕上げのアウトプット教材ではなく、学習初期から活用するインプット教材です。
過去問の選び方のポイント
上記でご紹介したように、過去問は学習の初期から使用するインプット教材です。
それでは、その観点からどの様な過去問を選べば良いのでしょうか?
過去問の種類
過去問の種類は大きく分けると
肢別(一問一答式)年度別テーマ別
の3タイプに別れます。
以下、詳細をご紹介します。
肢別
大きく別けるとテーマ別の一部になりますが、出題された過去問の選択肢ごとに整理された、いわゆる一問一答式の問題集です。
学習初期のインプットと過去問でどの様な知識が問われるのか、を知るためには非常に良い教材です。
本試験では、ひとつの問題で様々な分野からの知識を問う問題も出題されるので、その事も初期からの過去問演習に抵抗を感じる原因となっています。
テーマ別に整理されていることで、学習した範囲のみ過去問演習で知識を確認していけることはその抵抗感を少なくしてくれる効果があります。
また、解答が見開きや裏面等の近くのページに書かれているものが多く、素早く問題と解答を行き来できるのもインプットに適しています。
そのため学習初期からガンガン過去問を活用するスタイルには非常にオススメです。
デメリットは、解説の文字量が少なくそれだけでは理解が難しい場合もあるということです。
社労士や行政書士は比較的良質な肢別問題集が揃っているのに対して、中小企業診断士試験には最適なものがないのが残念です。
年度別
◯◯年度など、その年に出題された本試験の形式のままで3~5年度分が収録されたものです。
市販されている中では、この形式の問題集が最も多いと思います。
テーマ別とは違い、問題を取捨選択、整理していないので作る方も労力が少ないので多いのは当然といえば当然です。
年度別のメリットは、本試験の出題形式を知ることができること、最新の出題傾向を知ることができることです。
ただ、前述の通り過去問をインプットの教材とするとなると少々使いずらいのは否めません。
また、回答が巻末などにまとまってるものも多く、ページを探す、めくるというのも毎日積み重なると結構なロスになります。
テーマ別
複数年の過去問を年度別ではなく、テーマや分野別に編集し直したものです。
基本的には学習に合わせてどんどん解いていくのをオススメしているので、この形式が適しています。
過去問は、重要なものは何度も解くものなので、解答はなるべく近くにあるものが望ましいです。
またできれば、解答はその選択肢の正誤に関係するものだけでなく、前提となる基本知識や周辺知識も含まれているものを選びたいところです。
残念ながら、中小企業診断士試験の場合は、この条件を満たせる過去問集はほとんどありません。
テーマ別オススメ過去問はこちら
2017年版 過去問完全マスター 3 企業経営理論
テーマ別に編集された圧倒的な問題数を誇る過去問集。
分厚さに若干抵抗感を感じるかもしれませんが、診断士試験で上記の条件を満たした数少ない問題集の一つです。
どれか一つと言われたらこちらをオススメしたいと思います。
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